「外国人は日本人が思うほど完璧な英語を話していない|75カ国・7,500人以上と接してわかった現実」

日本人は外国人の英語力を過大評価している

私はこれまで75カ国・7,500人以上の外国人観光客を案内してきました。

その中で感じるのは、多くの日本人が外国人の英語力を実際以上に高く評価しているということです。

「外国人だから英語はペラペラ」

「自分の英語では通じない」

そう考えている日本人は少なくありません。

しかし、実際の現場は少し違います。

世界の多くの人にとって英語は第二言語

例えば、

  • ドイツ人
  • フランス人
  • イタリア人
  • スペイン人
  • ブラジル人
  • 中国人
  • 韓国人
  • タイ人

彼らの母国語は英語ではありません。

旅行中に共通言語として英語を使っているだけです。

つまり、外国人観光客自身も「完璧な英語」を話しているわけではありません。

世界人口は約80億人と言われていますが、そのうち英語を母国語とする、いわゆるネイティブスピーカーは約4億人程度とされています。

つまり世界人口の約5%です。

言い換えれば、世界の95%の人々は英語ネイティブではありません。

日本人が接する外国人の多くも、日本人と同じように第二言語として英語を学んでいる人たちなのです。

発音も文法も実はバラバラ

日本人は学校教育の影響もあり、「正しい英語」を意識しすぎる傾向があります。

しかし現場では、

  • ドイツ訛りの英語
  • フランス訛りの英語
  • スペイン訛りの英語
  • 中国訛りの英語

など、さまざまな英語が飛び交っています。

文法が完璧でないことも珍しくありません。

正直、私でも聞き取りに苦労するほど強いアクセントで英語を話す人も少なくありません。

それにもかかわらず、

「日本人は英語が通じない」

と話す人もいます。

そんな時、私は思わずこう言いたくなることがあります。

「あなたの英語の発音では、多くの日本人は英語を話していることすら認識できないかもしれませんよ。」

もちろん冗談交じりですが、それほど強いアクセントで話している人もいるのです。

聞き取れなくて当然だと思うこともあります。

日本人はもっと英語に自信を持っていい

日本の英語教育については、

「学校で勉強しても話せるようにならない」

という批判的な意見を聞くことがあります。

しかし私は、日本の英語教育も十分に価値があると感じています。

学校で学んだ単語や熟語は、外国人との会話の中で確実に役立ちます。

大切なのは、完璧な英語を目指すことではなく、実際に使うことです。

間違っても大丈夫です。

英語を話すことに慣れること。

外国人と接することに慣れること。

その経験の積み重ねが、自分の英語力を自然に伸ばしていきます。

外国人が本当に求めているもの

私はこれまで数千人の外国人と接してきましたが、

「あなたの英語は完璧ではないから話したくない」

という外国人に出会ったことはありません。

むしろ、

「話しかけてくれてありがとう」

という反応の方が圧倒的に多いのです。

もちろん英語力向上は大切です。

しかし、それ以上に大切なのは伝えようとする気持ちです。

外国人が求めているのは、完璧な英語ではなくコミュニケーションなのです。

最後に

外国人は日本人が思うほど完璧な英語を話していません。

そして外国人も、日本人に完璧な英語を求めていません。

もし外国人を前にして英語に自信がなくなったら、ぜひこのことを思い出してみてください。

世界中の人々は、完璧な英語ではなく、

「コミュニケーション」を求めているのです。

筆者プロフィール

芦田和久(Kazu Ashida)

訪日外国人対応・外国人目線アドバイザー

京都・大阪を中心に、ウォーキングツアー、文化体験、ビジネスアテンドなどを通じて、75カ国・7,500人以上の外国人と接してきました。

現場で得た一次情報をもとに、「外国人から見た日本」をテーマに発信しています。

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